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飲み会を断らずに行くから

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仕事の飲み会を終えた後、ひとりになると苦しくなる。今日話したことを思い返しては、なにか変なことを口走らなかったか、確かめてしまう。確かめても、言葉は戻らないので、ただ苦しくなるしかない。苦しくなりたくないから、飲みの場であんまり話さないでいたいけど、そうすると空気を悪くしている気がして、また苦しくなる。だから、適度にどうでも良いことを話して、ダメージなく過ごしたい。被害を最小限にするために、二次会を断って、ひとり夜を歩く。 コンビニが好きだ。コンビニは夢だ。実家にいた頃は、徒歩15分くらいのところに1軒(徒歩で行ったことはない)、その次は車で15分くらいのところに1軒しかコンビニが無く、コンビニエンスとは?という感じのアミューズメントだった。数えるほどしか行ったことが無く、思い出などない。地元を出た後は、生活動線に並ぶコンビニが嬉しくて、やたらと行くようになってしまった。 夜のコンビニに入る時、光に寄せられる虫みたいだなと思う。それぐらい自分はちっぽけな存在だと理解し直したら、気が軽くなる。水平線を眺めるときと夜のコンビニに入るときに、同じ気持ちになるのはおもしろい。 アルコールを抜くため、という建前にして、コンビニの飲料を買う。その場で入れられるアレ。アミューズメントと憧れが詰まった、氷の入ったカップを台にセットする。最近始まった紅茶を選んで、蒸されるのを待つ。お酒の後にカフェインは理解できない、と昔同期に言われたことがある。わたしは、体を温めたいからさと答えてカフェラテを買った。それは本音だけど、同じ水分を取るなら、わたしはアルコールよりカフェインの方が楽だ。 注ぎ終わったカップに蓋をして、素早く開く自動ドアを通過する。 夜風が心地よい季節になってよかった。月が綺麗に見える夜でよかった。その代わり、太陽が早く沈むのは心細くて仕方ない。光合成する時間が足りなくて、沈みがちになるのが目に見えてる。 ストローをくわえたら。冷たいダージリンが流れ込む。口で少し温めて、喉を通す。過ぎ去りそうな夏を飲み込む。今日の飲み会のことも、一緒に。 最近読んだもの 縁もたけなわ LINEマンガで、好きなマンガからおすすめを辿った先にあった。さっぱりとした絵が目について、表紙だけでも読み取れるなにかに胸を掴まれて、読んだ。 恋にならない関係性ってたくさんあるのかな。それは出会うタイミン...

痛み

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お腹の痛みで体が震えて目覚めた。痛み止めを放り込み、しばらくうずくまっても治らないから、別の種類の痛み止めを重ねる。ぴたりと痛みがいなくなるとき、普段いかに生きやすいのかを思い知る。連休だからと薬をサボっていたらいろんな不都合が湧いてきて、やめない方がいいのかあと確かめる。そんな日にレゼ編を観たものだから、なんだかお腹が気持ち悪くて仕方なかった。健康な日に見た方がよかった。 自分でなにかを選ぶこと、どれくらいやってこれただろう。わたしが親と離れて得られたのは"選ぶこと"だ。そして、それが嬉しいから、もう長いこと実家に近寄れていない。 ちはやふるの続編を読んで、千隼の親に自分の親を重ねた。こんなに冷めた家族ではなかったけど、子供を自分の思い通りにしたいところが同じで苦しくなった。 "選ぶ"って、どうしたらいいか知らなかったんだ。どこに行くにも親の手が必要な田舎で育ち、自分自身で選び取れるものなんてなかった。進路でさえも、親の協力がないと叶えられないのに、どうしたら"選ぶ"ことができたんだろう。何度考えても悲しいのに、誰かのせいにできたことに少し安心もしている。選べなかったのに、それなりにいい人生を送らされていて悲しい。自分で選んで失敗したとして、それを引き受けられていたかを想像しては、選べなかったことを受け入れてしまう。情けなくて卑怯だ。 だから、凛月も千隼も、限りがあったとしても選んでいってほしい。きっと、後悔せずに済むから。 最近読んだもの ちはやふる きみがため 1〜7巻 今になって読み始めた。ちはやふるが終わってから3年以上経って、やっと新しい物語に触れられる気持ちになった。そのくらい、千早と太一と新のことにのめり込んでた。 読み始めてみたら、きみがための千隼と凛月の方が心情的に共感できる気がしたし、頑張ってほしいと思う(もちろん千早たちも様々事情があったことは承知しているけど)。私生活の不自由さに焦点が当たってるのは、以前のちはやふるとは違う点だなと思う。 凛月のお父さんの顔が描かれないことに怖さがある。凛月が顔を見ようとしていないのか、お父さんが凛月に興味がまだないのか。どちらもかもしれない。 桜沢先生の過去に触れられるのは、個人的に嬉しい。新が眩しくなってて嬉しい。 高校生の頃に、決まり字を覚え...

文フリ雑•雑•雑感

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文学フリマが終わった。セットログ撮ろう♪と思ってインストールしたけど、思い出すことなく1日が終わった。写真は普通に何枚か撮った。 若干の筋肉痛を引きずりつつもあんまり疲れていないのは、緊張感が少なかったおかげだと思う。ひとりとはいえ2回目なこと、関西の地での参加なことは安心感の要因だったと思う。標準語に囲まれてるといまだに、ソワ…としてしまう。関西弁ってだけで落ち着く気がするから、腐っても関西育ちらしい。 前回東京のときは普段見てくれてる人が来てくれる印象だったけど、今回の大阪は出店者の方が比較的いらして名刺をもらったのが印象的だった。これはもしかしたら関西色なのか? 東京は、数が多すぎて回れないとはなから諦めてしまうのもある。大阪の規模感で1フロアに収まっているからこそ、人が常に流れていて、出店者も回りやすい印象だった。それでもきっと大きすぎるのだろうけど。 無料配布は無しにした。費用対効果があんまり良くないという自己分析のため。おまけペーパー的な位置付けであれば作ってもいい。(今回は余裕が無かった) 大昔に作った名刺を並べたら、見た目を気に入って持って行ってくれた人もいた。内容はともかく、欲しいと思えるものを作る方が重要そうだ。クリア素材と箔押しはウケがいい(学び)。 会場内の通路はほぼ常に人が流れていて、わたしはいろんな人が歩いていくのを眺めた。みんなブースを横目に眺めながら歩いていくのだけど、この人には刺さらないだろうなあというのがありありと分かって面白かった。 あんまり過剰に呼び込みたくないから、目が合ったら見本を勧めた。でも、なんとなく決めて来てくれてるんだろうなっていうのも理解した。勝手な括りで申し訳ないが、わたしのブースに訪れるのは落ち着いた女性の方が多かった。それがわたしにもしっくりきて、通じ合えている気がした。もちろん男性もいらっしゃったし、気に入ってもらえたら超うれしい。 「ほどけては、むすんで」がちゃんと売れていったのは、嬉しかった。エッセイエリアなので短編が売れないのではと思ってたけど、なんなら既刊の「140字の世界で〜」も売れて驚いた。初見で1500円出してくれるのすごい。箔押しパワーかもしれない。 りぼんは白色と青色で好きな方を選んでもらった。みなさんの、う〜んと悩む姿がなんか良かった。それ込みの思い出になっていたらいい。 ブースの雰囲...

チューニング

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財布に推しとのチェキを入れている。 もしわたしが事故に遭ったりしたとき、財布を見れば身元の手掛かりになるかもしれないから、ツーショを忍ばせることにしている(すごい後ろ向きな理由)。あと、単純に元気になりたいから。就活の時期は、ランチェキで引いた、グッドサインをした推しのチェキをお守りがわりに持ち歩いてはときどき眺めた。これが手元にあるぞと思うだけで、ちょっと心強かった。そう思うことにしていた。 ここ2年くらい、推しの笑顔が最高なチェキをずっと持ち歩いていたが、最近やっと更新した。この前撮ったチェキが、なんか良い感じで嬉しかったから。チェキのポーズを考えるのは苦手だが、自分の撮りたい姿を伝えてもいいんだと学んでいる途中。短い時間で、わちゃわちゃ考えるのもそれはそれで楽しくて好きだ。推しに会えることが増えて、一緒にチェキを撮る頻度も増えて、自分も少しずつまともに写れるようになってきた気がする。写真って、写らないとすぐに写り方を忘れてしまう。 最近は髪型も扱いやすくなったし、体も痩せてきたし、コンディションが良い。歳を重ねたなりの、良い姿に落ち着けている気がする。背伸びせず、若すぎず、今のわたしでいられるように。少しずつチューニングする。 文フリの準備がほぼ片付いた。 前回を踏まえて設営を見直したり、駆け込みでグッズを追加で発注したり、やりたいことを考えたら尽きない。でもまずは本がちゃんとできたから、よかった。 宅配搬入のために入稿の締め切りを考えるときがいちばんヒリヒリする。今回は新しく書くものも多かったから、書き上がらないという不安が過ったりもした。データを作ることはある程度なんとでもなるから、文章はちゃんと書いておかないといけない。改めての教訓。 次はいつになるか分からないけど、世界が許せばまた作るかもしれない。 (新刊のために慌てて撮り下ろした。写真屋さんのおかげでなんとか良い写真になっている。)  

つめ、きらきら

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休日、いつもより人の少ない電車に乗り込む。出入り口近くに立って、向かいのお姉さんが本を読む姿をぼんやりと視界に入れた。ふと視線を下に向けると、サンダルから覗く爪がオレンジ色に光っていた。同じようにサンダルを履くわたしの足は、あまりに素だった。 爪に色を塗ることに対して、自意識過剰になっている。そういう色を塗る人なんだ、と思われることが怖い。 元々ピアノを習っていて指の爪を短くしていたこと、仕事柄衛生面的に塗らないでいたことから、ネイルには縁がなかった。たまに休みの日に塗ってみても、なぜか爪がごわごわする気がして、気になって仕方なくなってしまう。そうしたら塗らないでいる方が楽だった。 そんなわたしでも、足の爪なら自我を出してもいいのではないかと思い立った。きっかけは、仕事に疲れ果てて、なんらかの方法で元気を出したいと思ったことだった。手の指は無理でも、足の指が好きな色になっていたらちょっと嬉しい。足だったら、身だしなみ程度として、色が付いていても不思議では無いと思えた。青色にしたり、ラメでぎらぎらにしたり、でもやっぱり人目が気になって薄いピンクにしたり。疲れている時ほど、ちゃんと塗ってお守りにした。 今、OLのような仕事になり、本当なら手の爪も塗ったっていいのに、逆に足にも何も塗らなくなった。それはそれで心の安寧の証なのかもしれない。一方、慣れないパンプスのせいでタコまみれになった足を出すことができず、サンダルを履けなくなっていた。 7月、思い立って足のセルフケアを開始。一時期なんやかんや見た目がひどかったが、ようやく治ってきた。足に合う靴を見つけてから、痛むこともなくなった。合う靴って本当に大事らしい。嬉しくなって、新しくサンダルを買った。元気になったから、ちゃんとオシャレのために足の爪を塗りたい。 最近読んだもの ただの飯フレです 7巻 なんか少し泣いちゃいそうだった。ひとが存在する数だけ、考え方があること。 うららの「関係性で外見の見え方が変わる」というのは、わたしもわかる。自分の目はとても曖昧で、本来存在している外側をそのまま受け取れているとは思わない。好き、嫌い、なんともない、それぞれのフィルターがかかって見えていると思う。だから、写真を撮っている。わたしの目で見る世界は、あなたはこんな風に見えているんだと伝えるために。カメラはありのまましか写さない気もする...

ご機嫌

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一介の会社員なので、健康診断に行く。なんか毎回憂鬱なのはなんでなんだろう。 今日も朝ごはん抜きに病院へ向かった。水分摂取はこの時間までと指示があるので、本当に熱中症になるんじゃないかと考えながら、じりじりと焼けるような夏空の下を歩いた。 わたしが不思議なことナンバーワンは、家と病院で体重が違うこと。年始から運動をし始めたのでときどき体重計に乗るけれど、病院の方が軽いし、なんなら5kgくらい違う。病院に忖度されすぎなのか?ついでに身長が伸びていて169cmになった。170の大台に、いまからでも乗れるのか。今後に乞うご期待。 わたしが苦手ことナンバーワンは採血である。別に採血で不都合があったことはない。たぶん、採血は嫌なものだという先入観が払拭できていないだけだ。もしタイムスリップできるなら、先入観が刷り込まれる瞬間を阻害したい。 採血のときは、毎回同じポーズを取ることをルーティンとしている。左腕を差し出し、顔は右側に背けておく。髪の毛で視界を遮ったら、苦手なのを察して看護師さんから優しく話しかけてもらえる。ただ、針が刺さってるときには1mmでも動くのがこわいため、蚊の鳴くような声でしか返事ができない。今回の採血終わりに「今日1番採りやすかったよ」と言われて、少しご機嫌になった。今度から自己紹介のときは「採血しやすい血管です」って言おうかな。ご機嫌になったから、健康診断が終わった後、近くの美味しいパン屋さんに寄って帰った。 今日唯一の心残りはカメラを家に忘れたこと。外に出て晴れた空を見たとき、手元にカメラが無いことに気付いた。普段は持っていても使わないことばかりなのに。今日はこんなに良い空だったのに。でも、まあ、そういうこともある。 最近読んだもの スタートオーバー 1巻 本屋でうろうろしていたら表紙が気になったので購入。 転校生の男の子の人格がコロコロと変わって、主人公が振り回される話。その奥の謎がちらちらしながら、引きで終わってしまったので早く続きが読みたい。こうやって表紙買いでおもしろいマンガに出会えたら嬉しい。 死に戻り令嬢のルチェッタ ファンタジーものというだけで読まずにいたのだが、1巻を読んだら止まらなくなってしまい、全部読んだ。天乃先生の作品を見るたび、すれ違い両片思い万歳になってしまう…!タイムスリップものとしての展開もハラハラして、恋愛もそわそわする。...

推し到来、7月

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4月ぶりの推しのイベントだった。本当は6月にもあったけど、なんだかんだ外出の予定が立て込んでおり諦めた。毎週のように週末に出掛けるのは、わたしの体は耐えられない設計になっているらしい。だから、無理はしない。 7月のイベントは、元々彼女が所属していたアイドルグループのメンバーと2人でのイベントとして組まれていた。もう1人のメンバーを見るのは、グループが解散して以来初めてになる。というか、解散して以降、ほとんど推し単独でのイベントにふらりと行く程度だったので、他のメンバーとのライブの空気感もすっかり忘れてしまっていた。 イベントはシャンパンコールから始まる。お客さんがシャンパンを入れることができるので、まずそれを開けて乾杯する。土曜の昼に聞くシャンパンコールは、なんとも居た堪れない気持ちになる。コールがけっこうイケイケな感じで(他にどんなのがあるか知らないけど)、大阪を感じた。自分もオリシャンを入れた経験があるので、なにかを言う筋合いはない。 ライブは2人で歌う曲とソロの曲があり、どれも解散したグループの曲だった。ぶち上がり•夏系のセトリに、わたしはあの頃の血が滾ってサイリウムを折った。整理番号が悪かったので後ろの方に陣取って、人々の隙間から推しの姿を垣間見ようとした。でも、姿が見える瞬間を必死に探すより、このサイリウムの青色が彼女の目に届けばいいなと思った。あなたがステージで踊ってるところ、まだこれからも見せてほしいんだ。 フロアで発生するオタ芸を眺めて、そうだこれこれ!と思い出す。わたしにとってのアイドルオタクはオタ芸を打てる人であり、恥ずかし気なく発動できることにちょっと憧れていた。にわかオタクなわたしはもうロマンスぐらいしか記憶になくて、煽りに乗って手をあげるのみだった。 最近は推しがひとりでステージに立って語りかける姿を見ていたから、昔のメンバーと軽快にやりとりをする様子を見て、そういえばこんな現場に通ってたんだった……と思い出したりした。でも、推し単独のゆるさがわたしにはもう実家になっていて、また単独のイベントに行くか〜と思いながら帰った。次は8月にある。 アイドルに会いに行ったりすること、なぜやっているのだろうと我に帰るときもある。認知が無くても見に行くことが、純粋な好きに思えてしまうから。でも、顔を見て名前を呼んでもらえたら嬉しくて、それだけになってしま...