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5月, 2025の投稿を表示しています

別れ際、見送れない

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別れ際はいつも名残惜しくて、本当は電車が見えなくなるくらいまで手を振りたい。でも、気にしないふりをしてその場から離れている。そうして、しばらくして振り返り、相手が去っていったことを確かめている。ひとに対してどのように好意を示していいのかが分からなくて、難しいのだと思う。"最後まで見送る"という好意の示し方は、自分にしては可愛らしすぎるという自意識があるかもしれない。 時間とお金(と体力)を使えばある程度は解決できると思っていて、"遠くまで会いに行く"みたいな好意の見せ方ならできる。恥ずかしく思わずにいられる。一般的にはこちらの方が怖いのではないだろうか。 自分の感情を話すのが苦手で、良いことも悪いことも話そうとすると泣いてしまっていた(最近はおとなになりましたので過去形とさせていただきたい)。だから、心を割り切って、外側を作って振る舞うようになったと思う。そういう感情を切り分ける癖も影響しているかもしれない。 かっこつけて誤解されるくらいなら、恥ずかしがらずに振る舞えた方が良いに決まっている。次からは、ホームで大きく手を振りたい。 昨日はやる気がもりもりすぎて、電車でいろいろと調べていたらひと駅乗り過ごしてしまった。気付いたときには窓の外に見慣れた壁が通り過ぎていって、びっくりした。ひと駅先で降りると、ちょうど反対方向の電車が向かいのホームに入ってきて、そのまま乗り込んだ。都会は便利すぎる、これなら乗り過ごしてやばいなんて感覚は不要になってしまう。長らく運転していないので車には乗れなさそうだし、この街の生活に足が沈みかけている。抜けられなくなって、泣いたらいい。ちゃんと自覚して、選んでゆけ。 (いつかの駅)

紫陽花とエビフライ

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今日は紫陽花の写真を撮って肉を食うぞ、と決めて家を出た。 (私の実家は一軒家なのだけど、"家"というと一軒家のイメージがある。学生のときに住んでいたワンルームは"部屋"という感じ。今は賃貸マンションに住んでいて、"家"とも"部屋"とも呼び難くてむずかしい。) 紫陽花園というより、建物に紛れて咲く紫陽花が好き。家を出てすぐにある紫陽花を撮りながら、そういえば去年も同じことをしていたと思い出した。カメラロールを遡ると"2024年5月24日"の紫陽花があった。1年の体内時計が正確なのかもしれない。 4月ぶりにポラロイドを触ったら、開け方がわからなくなって焦った。慌ててネットで調べて復習した。がしゃあんと組み立てる音がするとき、壊しているのではないか…といつも不安になる。ついでにいうと、シャッターを切ってフィルムが出てくるときの音が大きくて、ひとりで撮っていると不審者に見えないか不安になる。たぶん不審者には見えている。 家の近くに好きな洋食屋があり、お昼時からは少し遅めの14時に向かった。それでも店外まで列ができていて、会話を聞くに地元以外の人にも人気のようだ。エビフライ(3本)定食とミックス(エビフライ1本・ヒレカツ・ハンバーグ)定食で迷って、ミックスにした。肉のつもりだったのにエビフライの誘惑に負けている。エビはフライに限らず好きだ。良し悪しはあまり分からないが、エビフライは大きければ大きいほど嬉しい。 到着したプレートの、ハンバーグに食らいつく。できたての温かさと肉汁が想像以上だった。たぶんこのお店でハンバーグを食べるのは初めてだけれど、もっと早く食べていればよかった。次からはエビフライとハンバーグは必須にしよう。 今日は自分を甘やかすことに決めていたので、そのままコメダ珈琲に向かった。コメダは良い、落ち着ける。どの土地でも同じ佇まいでいてくれるので安心する。赤いソファが体に馴染む。雨谷的な作業をするときはコメダにいることが多い。人のざわつきが適度で、なんだか集中できる。お手紙を書く作業(定期的に希望者へお手紙を書く企画をやっています)もコメダでやっていた。お手紙企画も長らくやっていないので、ポストカードを作って送りたいな。もらってくれますか? (今日撮った紫陽花。反省...

優しくなりたいわ

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最近読んだものまとめ 魔女先輩日報4巻 すっかり買うの忘れてたな〜と、LINEマンガの購読中の新刊一覧から掘り起こした。小さな魔法が使える主人公が会社の男の子と恋をする話。魔法という設定はあるのだけど、ファンタジー寄りというよりは人間関係の描き方が繊細で好き。微笑ましくてかわいい。ずっと幸せでいてほしい。 ダンス・ダンス・ダンスール30巻 新刊通知が来たらすぐ買ってしまう。0時には眠りたいのに、購入してすぐ全部読んでしまった。ストーリーについて私が書くようなことは何もない。 うるわしの宵の月9巻 毎回表紙がビビッドでぱっきりしてて良い。柔らかそうな輪郭(特に顎)の描き方が好き。この方は本当に身体の描き方が上手だなと思う。宵ちゃんが女の子の表情になっていくのが可愛い。 というか講談社なんだ?!というところに衝撃を受けた。漫画家さんは雑誌(その出版社)に所属し続けるイメージがあったので、最近の移籍したり雑誌をまたいで連載されているのを見ると時代が変わったのかなと思う。 君となら恋をしてみても LINEマンガの無料で読めるやつをちまちま読み進めている。 正直に言えばBLってあまり得意ではないのだけど(特に描写が強い場合)、この作品は実質恋の話なので感情をなぞりながら読んでいる。好きになった人が同性なだけなんだと思う。 アオのハコ20巻 お父さん登場回。彼女のお父さんと二人暮らしをするという流れ(詳しくはマンガを読んで!)なのだけど、苦もなくその選択をできる大喜くんの人間力…尊敬の念しかありません。 マンガを読んでいるとこんな風になりたいと思うひとがたくさん出てきて嬉しくなる。自分の人生だけだと知らない性格や考え方をするひとがいるから。特に大喜や千夏みたいな、人を思いやれて、愛せているひとたちと出会えると優しくなれる気がする。なるぞと誓いたい。 もうすぐモブ子の新刊が出るから忘れずに買うぞ! (関係ないけど今年の桜)

育った土地、生きていく場所

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将来どうやって生きていこう。 かりそめの賃貸マンションで一生生きていける気がしない。かと言って、家を購入して、一生働き続ける誓いを立てるのもまだ覚悟できない。でもなあ、このまま住んでたら地震も来るだろうしな、親族の老後を見据えて実家の相続とかどうすっかな。でも地元に帰ったら今の仕事はもうできなくなっちゃうな、とか。住む場所を決め切れるだけの理由がない。このまま都会に住んでてもいいけど、さすがに、実家を潰したとして、育った土地を手放すのは寂しさがある。 大学生になるときに実家を出て、就職してから段階的に都会に進出してきた。引っ越すたびに、人間どこでも生きていけるなと感じる。あんなに怖がっていた都会の生活も、それなりに落ち着ける場所を見つけて生活できている(今もそこに住む人々のことは怖いけど)。 都会はやっぱり良さがある。ものや情報が集まっている。片道数百円、数十分で人生を豊かにする楽しいものに出会える。気合いを入れなくても文化に触れられる。仕事がたくさんある。田舎にはない仕事がある。家から通える範囲で職を選ぶことができる。高い家賃を払い続けてでも住む価値があるように思わされる。そこに実家がある人々のことは羨ましく思う。 大阪という街でさえ、わたしの生まれた町とは全然違って、都会の偉大さを見せつけられていた。のに、東京に住む人たちと仕事で関わるようになってから、大阪ですら地方なのだなと思わされる。今まで目にしてきた街はいつだって脇役扱いだったのかもしれない。そう思うと、東京をライバル視するマインドも少し理解できる。そんな大都会生活2年目。 最近嬉しかったことを書く。 通える美容室を見つけた。わたしのよくわからない要望を汲んで提案をしてくださるお姉さんの元に通っている。年上のお姉さんに頼っていると、わたしもこんなふうになりたいと憧れを抱く。人柄に惹かれて髪を切ってもらっている。 HABAでもらったラベンダーのヘアオイルが良い。重たくなることもあるので、量には注意。HABAのラベンダーのスクワランをよく買っていて、先日そのおまけにヘアオイルをもらった。尋ねたら、ラベンダーは販売していなくて、たまに他の香りで販売することはあるらしい。質感が好きなので、他の香りでも買おうかな。 ラブリーサマーちゃんのライブに行った。好きになったきっかけのベッドルームの夢を聞けて嬉しかった。MV...