チャットを打つのに30分かかる
昔からメールが苦手で、LINEの時代になったとき明らかに苦手なのは実感していた。リアルタイムで既読がついて、すぐに返事しなければならないプレッシャーが日常にへばりついている。
元々、話をするときは頭で言葉を作ってから話すタイプだ。咄嗟に口から出る言葉に自信がなくて、いろんなパターンを想定して準備しておかないと不安になる。電話をするのは尚更苦手で、頭の中で5回くらい練習してからかける。相手が出なくて振り出しに戻るのもつらいし、折り返しがかかってきて準備できてないタイミングで話すのもつらい。電話だと、相手によっては言葉が聞き取りづらいのも苦手要素だ。
電話よりはチャットの方がましだけれど、チャットになると、言葉として嫌な書き方になってないか、冷たすぎる言葉じゃないかが気になって、自分の中で満点の文章をつくるのに時間がかかってしまう。だから、友達と雑談のLINEをすることはほぼないし、文章をつくる時間がかかるので往復頻度の低いやり取りの方が楽だ。といっても、その場で返信しきれず忘れてしまうことも多くて、やっぱりLINEはしない方がいいと思う。
仕事でもチャットを使うことが増えた。相手は目上の人が多いので、余計に気を遣う。相手の書き方によって文体を変えるし、なるべく余計なやりとりがないように簡潔にまとめる。句読点だけだと感情が乗らなすぎて、本当は「!」とか「…」とか多用したい。結構こらえている。そんなこんなしていると、要件を打つのに30分とか普通にかかる。チャットが得意なひとだったら、もっとスムーズに打てるのだろうか。とはいえ電話も苦手なので、悩みながらチャットの文章をつくる日々だ。
今日は眼科に行った。わたしとおじいさんと男の子(推定5歳)が並んで視力検査をしていて、「左…?」「それは無理」などと言いながら視力を調整されていた。視力検査って原始的すぎないか。見え方って主観的で、すっかり眼科に通い慣れた今となっては表現することばをいくつか持っているけど、昔は何と言えばこの見え方が伝わるのか分からなかった。あと、どれがちゃんと見えている状態なのかもよか分かってなかった。子供なんてもっと分からないだろうに。眼科の検査って発達してくれたらいいのになと思う。
いまだに目に風を吹きかけられるのは苦手。毎回びくっっとしてしまう。赤い気球も見てきた。
最近読んだもの
春の夢を走る君へ 1巻
Twitterで流れてきて、イラストが好きだったので表紙買い。まずタイトルがいいな…。
さらっとした描きっぷりに、少し読み取る力がいりそう。どこを目指しているかが分からないのだが(なんとなく読めはするのだが)、この振り回され感も青春のニュアンスに感じる。真澄みたいな人間が存在のはわかるが、なんかもやもやするのは何故だ。
爽やかに軽いモノローグと絵柄が合ってていいな。LaLaのさっぱり感が最近は肌に合う。
汐風と竜のすみか 2巻
いいね…。
瑞花の人への気遣いの仕方が見ていて気持ちがいい。バウンダリーをちゃんと認識していて、その上でお互いの領域を大事にして思い遣れているのだと思う。紅の、自分の意思に基いてはっきり振る舞うところも好きだ。天辰もぶっきらぼうだけどちゃんと助けてくれる(これは瑞花の関わり方のおかげだ)。
男女同居ものってどうしても恋愛発展ありきでストーリーが進行していくけど、この作品は友愛とか家族愛に近い感覚がベースになっているからほとんど違和感なく読める。最後はそういう展開もあるだろうけど、予定調和というよりは人間関係を重ねていくのが想像できるのでどう進んでいくのか楽しみ。
コミックスの手触りがよいので、読むならぜひ紙で。こちらもLaLaだ。
(手紙の距離感がいちばん落ち着くかもしれない)
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