年末

年の瀬が近付くと毎年焦る。年末というよりは、年が明けたら歳を取るからだ。

この1年なにをやったんだ?来年はなにをやるのか?という問いが、2倍になってのしかかる気がする。その分気合を入れて目標を立ててみたりするが、1月のなかばでだいたい忘れている。


(ほぼ)正月生まれというのはどちらかと言えば損な気がしていて、誕生日を友達に祝われた経験がほとんど無かった。小学校では、お昼の放送で今日誕生日の人が読み上げられて祝われていたが、長期休みの場合は休み明けにまとめて読み上げられる。誕生日当日に祝われる人が羨ましかった。

中学生になったとき、冬休み期間中に友達に遊びに誘われてプリクラを撮ったら、「誕生日おめでとう」とサプライズで落書きされていた。それが生まれて初めて、誕生日に近い日にちでお祝いされた瞬間だったので、戸惑ってしまい、なにも言えなかった。嬉しかったのに、喜びの表し方を知らなかった。とても申し訳なかったので、それ以来、ちゃんと喜びを伝えることをかなり意識している。

幸いなことに、実家ではちゃんと祝われていた気がする。両親は12月生まれで、クリスマスがあり、年を越して、わたしの誕生日という過密スケジュールの中、そのたびにちゃんとケーキを食べた。今でも誕生日にはケーキを食べないと落ち着かない。クリスマスと誕生日をセットにされなかったのは、珍しく両親の気遣いだったと思う。


そんなこんなで年末は歳を取る前の駆け込みとして、なにかしら制作している気がする。今がいちばん若い自分の姿を残すためにセルフポートレートをしたりとか。今年も写真ぐらい撮ろうかしら。人生、いつなにがあるかわからないから、やれるときに全部やる。文フリが終わったら、考えてみる。





(昔のセルフポートレート。ひとりぐらしの部屋は光の入り方がよかった。)

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