推し到来、7月
7月のイベントは、元々彼女が所属していたアイドルグループのメンバーと2人でのイベントとして組まれていた。もう1人のメンバーを見るのは、グループが解散して以来初めてになる。というか、解散して以降、ほとんど推し単独でのイベントにふらりと行く程度だったので、他のメンバーとのライブの空気感もすっかり忘れてしまっていた。
イベントはシャンパンコールから始まる。お客さんがシャンパンを入れることができるので、まずそれを開けて乾杯する。土曜の昼に聞くシャンパンコールは、なんとも居た堪れない気持ちになる。コールがけっこうイケイケな感じで(他にどんなのがあるか知らないけど)、大阪を感じた。自分もオリシャンを入れた経験があるので、なにかを言う筋合いはない。
ライブは2人で歌う曲とソロの曲があり、どれも解散したグループの曲だった。ぶち上がり•夏系のセトリに、わたしはあの頃の血が滾ってサイリウムを折った。整理番号が悪かったので後ろの方に陣取って、人々の隙間から推しの姿を垣間見ようとした。でも、姿が見える瞬間を必死に探すより、このサイリウムの青色が彼女の目に届けばいいなと思った。あなたがステージで踊ってるところ、まだこれからも見せてほしいんだ。
フロアで発生するオタ芸を眺めて、そうだこれこれ!と思い出す。わたしにとってのアイドルオタクはオタ芸を打てる人であり、恥ずかし気なく発動できることにちょっと憧れていた。にわかオタクなわたしはもうロマンスぐらいしか記憶になくて、煽りに乗って手をあげるのみだった。
最近は推しがひとりでステージに立って語りかける姿を見ていたから、昔のメンバーと軽快にやりとりをする様子を見て、そういえばこんな現場に通ってたんだった……と思い出したりした。でも、推し単独のゆるさがわたしにはもう実家になっていて、また単独のイベントに行くか〜と思いながら帰った。次は8月にある。
アイドルに会いに行ったりすること、なぜやっているのだろうと我に帰るときもある。認知が無くても見に行くことが、純粋な好きに思えてしまうから。でも、顔を見て名前を呼んでもらえたら嬉しくて、それだけになってしまう。わたしのことを知らなくてもずっと見ていたいよと言ったら、推しは喜んでくれるのだろうか。
(推しに会うと写真を撮りたくなる。帰り道に見た空。)
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